– 予告編 –

森村抄子: 行平あい佳

湊先生の描く世界に、城定監督の切り取る世界が重なった中で演じるのはとても楽しい時間でした。 原作の優しい線画にリスペクトを込めて抄子を作りました。
撮影が終わった今でも、彼女はロマンチストだったのか?と考えることがあります。 その度に、一度しかない初めてを、どうにも大切にできる人だと愛しく思います。 抄子と一樹を通して、皆様にとっての「初めてを残していった誰か」を思い出しに、劇場にいらしてください。

北田一樹: 青柳 翔

湊よりこさん原作
監督 城定秀夫
お話しを頂いた時に参加させて頂きたいとお願い致しました。 コロナ禍で撮影が延期になり、始動するとお話し頂いた時には坊主で増量中。 このままでは原作ファンの方々を失望させてしまうと思い。 本気で取り組みたいので時期を遅らせてくれとわがままを押し通してしまった作品です。

体だけの関係。 恋はいつか終わる。 作品を撮り終わった今でも恋や愛などそうゆう括りだけでは言い表せない関係に答えが見つかりませんが、人間の恐ろしさや哀しみもこのストーリーには組み込まれています。

是非劇場でご覧ください。 個人的にはどこからがR15でどこからがR18の監督の判断が早すぎるのがツボでした。

新堂華江: 片山萌美

SEXって大切ですか?
この『セフレの品格プライド』という作品は、「新しい幸せの定義」を考えさせてくれる作品な気がします。 未来を見据えた、結婚、妊娠、愛する人との時間など、世の中の誰もが想像する一般的な正当な幸せ。 しかしそのレールにのらなくても幸せを自分の意思で決めることができる昨今。華江を演じる中で、この作品では「その時、その瞬間の幸せを大切にしてる」と、深く感じました。刹那的な愛でもそれだけで生きていける糧になることは多いはず。 『初恋』編ではその異様さと、『決意』編では若さの美しさをぜひ堪能していただきたいです。

栗山: 新納慎也

“eros”という言葉には何故か猛烈に哀しみを感じます。哀しみがあると分かっていても「好きなんだから仕方ない」。本作の台本をいただいた時にそんなことを感じました。そして、僕が演じた栗山という男もまた「好きなんだから仕方ない」という生き方。彼は彼なりに純粋に愛を伝えたかった一人の人間であるということを大切に演じました。
城定秀夫監督作品に呼んでいただいたことは本当に光栄で、噂通りの的確かつスピーディに進んでいく現場で、僕が持ち込んだ栗山像に真摯に向き合ってくださったことに感激しました。

そんな城定監督が創り出す、退廃的な人間の欲と憂いと羞恥心が入り混じった哀しい”eros”の世界で、強く生きる女性の”意思”と”愛”の意味を痛烈に感じさせる本作、じっくり楽しんでください。抄子と一樹はもちろんですが、栗山の想いも感じていただけたら嬉しいです。

山田咲: 髙石あかり

脚本を読み「求める」という感情は、突然怖いモノへと豹変し、時に愛おしく美しいものにもなり得るということを知りました。
そして、咲を演じるには今までの感覚だけでは役が浅くなってしまうと感じ、外部からの情報や映像、音楽から役を知っていきました。
そこで感じた吐き気や震え、心と身体の変化を必死に役に落とし込み、それを現場や城定監督が全て受け入れてくださったからこそ、自由に演じられたと思っています。この作品の一員になれたことに心から感謝します。

市原猛: 石橋侑大

市原猛になるために、役者を続けていたんだ。
そんな不思議な気持ちで台本を読ませていただきました。猛の抱える葛藤が自分自身の苦しみであり、それをさらけ出すことに躊躇いも恥じらいもありました。それでも不器用に、泥臭く、馬鹿正直に生きていく市原猛の魂に、この身の全てを捧げカメラの前に立ちました。
こんな男をスクリーンまで導いてくれた城定組全ての方々に感謝しています。

是非劇場で、熱くエロスな闘いをご覧下さい!

監督: 城定秀夫

今の時代、このタイトルに眉をしかめる方も少なからずいると思いますが、多様性が叫ばれる今の時代だからこそ観て頂きたい作品でもあります。
「セフレ」というのもまた人間関係の形のひとつであり、幸せの形のひとつである、という思いで二人に寄り添い、長年エロい映画を作り続けてきた監督としての矜持をもって、真正面からエロスに向き合って撮り上げました。
原作ファンのみならず多くの方に観て頂きたく思っております。

原作: 湊よりこ

昔から今でも、映画が大好きです。 映画館で予告を観るのも好きだし、レディースデイにふかふかのプレミアム席で映画を観るのも、私にとって、とても贅沢な時間です。 数々の映画からインスピレーションを受け、30年以上漫画を描いてきた私ですが、今回大きなプレゼントをいただきました。『セフレの品格プライド』の映画化!! 驚きと嬉しさの入り混じった気持ちで、今もいっぱいです。私の手を離れて新たに生まれ変わるこの作品への期待で、胸が高鳴っています。 いつも『セフレの品格プライド』を応援してくださる読者の皆様、仕事関係の方々、映画関係の方々、本当にありがとうございます!映画の公開日を心待ちにしています。

あらすじ

高校の同窓会、同級生たちにバツ2をからかわれ息苦しさを感じていた抄子。そこから連れ出してくれたのは、久々に再会をした、初恋の相手で産婦人科医になった一樹だった。抄子は一樹に誘われるまま、数年ぶりのSEXに今まで感じた事のない快感を知ってしまう。しかし、一樹からは「割り切って身体だけの関係を楽しまないか?とセフレの提案をされ、抄子はセフレなんてあり得ないと思いながらも、一樹との一晩が忘れられず、彼の深みにハマっていく。そして、セフレを提案した一樹にも、人には言えない秘密を抱えていた